(1952)見られる卑屈さ(奈良本辰也)

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表題: 見られる卑屈さ

掲載: (立命館学園新聞 1952.11.11)

文頭: 人民と天皇の関係が親しいものであったかという質問を出されていさゝかわたくしは参っているのである。一言の下にそんな関係の親しさなどあるものかねとやってしまったのだが、それでも何か割り切れないものがあるようにも思われる。わたくしだけが割り切ったところで多くの人々が納得しなければ何にもならない。実際、去年あたり天皇が関西に来られたときは「感極まったお婆さんがハダシで列を飛び出して、お車のあとを追いかける姿が見られた」り「天子様はやはり生神様だ」と感涙にむせぶ多くの人達の土下座があった。いな京都御所の広場には、どうして集まってきたのか五万人に及ぶ大衆が一人の天皇を迎えるために数時間を立ちつくしていたのだ。そのなかには「日の丸でだれを応援するのか、と聞いた小学校の子供があった」と当時の新聞紙は記しているけれども、しかし、天皇に捧げられる親愛と信頼の感情は京大の学生諸君がある高校で調べた結果では四十八%以上にものぼっている。君が代が唱い出され、逆コースがいよいよ激しくなった現在では、このことはもっともっと大きな数字になるかも知れない。

文字: 2,090字

人物: わたくし(奈良本辰也)、加藤弘之、長与(長与善郎)、明治天皇、大正天皇

書籍: なし

奈良本辰也著作リスト以下から
http://kohno.at.webry.info/201108/article_84.html

奈良本辰也著書リストは以下から
http://kohno.at.webry.info/201108/article_83.html

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