(1950)エタ・非人の身分的解放と明治維新(奈良本辰也)
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http://kohno.at.webry.info/201206/article_18.html
表題: エタ・非人の身分的解放と明治維新
掲載: ①“部落問題 第17号”(北大路書房/1950.09.01/pp.2-7) ②『初期論文集(奈良本辰也選集 別巻)』奈良本辰也[著](思文閣出版/1982.11.01/pp.221-233)
文頭: 一九四六年、敗戦後の日本に約束された民主主義の原則にしたがって日本国憲法なるものが制定された。その第十四条が、「すべての国民は法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的経済的又は社会的関係において差別されない。以下略」という言葉である。この言葉がなかったならば、それを民主主義であるなどとは呼べないほど重大な内容を持っているのであるが、それにもかかわらず、わたくしはこの言葉をまず思いおこすことから筆をとらなければならない。それは、第一にはこの言葉ほど支配階級にとって都合よく忘れられる言葉はないからであり、とくに反動期に入った政治的指導者は、この言葉を事実において抹殺するために幾百の言葉を費し、幾万の武力・警察力を動員するからである。そして第二に、われわれの周囲にある封建性が、長い者にはまかれろという小さな利己心を発揮して、それをあたかも理想に対する現実の強さの如く誤り認め、その政策の中に簡単に自分を投じてしまうからである。いな、人々はこの第二の関係において自己の惨めさをごまかすために、自分自身で自分の周囲を狭ばめていくことさえある。それはかつての思想弾圧の歴史を思い起したらよいであろうし、いま行われている労働組合の分裂さわざをみてもよいであろう。
文字: 6,457字
人物: わたくし(奈良本辰也)、加藤弘蔵(加藤弘之)、福沢諭吉
書籍: 『学問のすすめ』(福沢諭吉)
奈良本辰也著作リスト以下から
http://kohno.at.webry.info/201108/article_84.html
奈良本辰也著書リストは以下から
http://kohno.at.webry.info/201108/article_83.html
http://kohno.at.webry.info/201206/article_18.html
表題: エタ・非人の身分的解放と明治維新
掲載: ①“部落問題 第17号”(北大路書房/1950.09.01/pp.2-7) ②『初期論文集(奈良本辰也選集 別巻)』奈良本辰也[著](思文閣出版/1982.11.01/pp.221-233)
文頭: 一九四六年、敗戦後の日本に約束された民主主義の原則にしたがって日本国憲法なるものが制定された。その第十四条が、「すべての国民は法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的経済的又は社会的関係において差別されない。以下略」という言葉である。この言葉がなかったならば、それを民主主義であるなどとは呼べないほど重大な内容を持っているのであるが、それにもかかわらず、わたくしはこの言葉をまず思いおこすことから筆をとらなければならない。それは、第一にはこの言葉ほど支配階級にとって都合よく忘れられる言葉はないからであり、とくに反動期に入った政治的指導者は、この言葉を事実において抹殺するために幾百の言葉を費し、幾万の武力・警察力を動員するからである。そして第二に、われわれの周囲にある封建性が、長い者にはまかれろという小さな利己心を発揮して、それをあたかも理想に対する現実の強さの如く誤り認め、その政策の中に簡単に自分を投じてしまうからである。いな、人々はこの第二の関係において自己の惨めさをごまかすために、自分自身で自分の周囲を狭ばめていくことさえある。それはかつての思想弾圧の歴史を思い起したらよいであろうし、いま行われている労働組合の分裂さわざをみてもよいであろう。
文字: 6,457字
人物: わたくし(奈良本辰也)、加藤弘蔵(加藤弘之)、福沢諭吉
書籍: 『学問のすすめ』(福沢諭吉)
奈良本辰也著作リスト以下から
http://kohno.at.webry.info/201108/article_84.html
奈良本辰也著書リストは以下から
http://kohno.at.webry.info/201108/article_83.html
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