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<<   作成日時 : 2013/08/02 18:19   >>

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反原発新聞421号(2013年4月)
河野 益近

放射能・放射線を測る
 学生時代から数えると、もう35年くらい放射能・放射線と付き合っている。中国の大気圏内核実験、チェルノブイリ原発事故の際の全国調査。ビキニ、ムルロワ、スリーマイル島の試料測定を経験したし、職場での放射能汚染も何度か経験した。美浜の蒸気噴出事故やアスファルト固化施設の爆発事故、JCO臨界事故の際も現地へ出かけ試料を採取・測定した。
 
 放射能・放射線を測っていると、測らなくても放射性物質による汚染状況を、想像できるようになる。汚染を実際に測定していると、さらに想像力が養われていく。
現実にはすべての対象物の放射能・放射線を測定することは不可能であるから、この想像力が必要になる。想像力によって、いろいろなところが発表する測定結果を正しく判断できるようになるし、測定されていないもの・場所に関しても推測することが出来るようになる。

 私が汚染状況を知るために用いる試料は松葉である。松葉とは学生時代から付き合っているので、試料の採取から測定までのやり方が体に染み付いている。松葉は食べ物ではないので、松葉から放射能が検出されても誰も驚かないし、風評被害も起こらない。しかし、松葉の汚染から他のもの(環境や食べ物)の汚染を想像することは十分に可能だ。福島第一原発事故の際も松葉を使って全国の汚染状況を調べた。

 今から33年前、今は津波被害に加え放射能汚染により誰も住む人がいなくなった浪江町請戸漁協の依頼による福島第一原発周辺の海の調査に参加したことがある。原発近くのホッキ貝からはCo-60 (0.15〜0.48 Bq/kg), Mn-54 (0.52〜0.93 Bq/kg)が検出され、原発から離れた地点の貝からは検出されなかった(検出限界は0.1Bq/kg程度)。調査結果は1980年1月に発表された。
 その結果起こったことは、貝が売れなくなるという被害である。放射能が検出されていないのに売れないという、本当の意味での風評被害である。昨今喧伝されている風評被害は放射能が基準値以下なのに売れないというもので、本当の意味での風評被害とは少し異なっている。

 そもそも放射能の基準というものはそのときの都合で決められるもので、安全な値が決められているわけではない。食品中の放射性物質の基準値が500Bqから100Bqに変わったのがよい例である。

 測定をすると必ず誤差がつく。放射能の測定も同様である。極端な言い方をすれば、放射能を測定した時点で、放射能は無いという結論は出てこないことになる。放射能の値が出せないのは測定が下手なだけであって、その測定の下手さの度合い、あるいは上手さの度合いを示すのが検出限界である。
 放射能の測定結果を見て、誤差がついているかあるいは検出限界が示されている結果以外はあまり信用しないほうが無難だ。誤差がついていなくても有効数字で誤差が推測できるのだが、最近は有効数字を正しく理解していないような結果が目につく。ことさら述べることではないかもしれないが、気になって仕方が無い。

 福島原発事故後に多くの人が線量率計を持ち各地で測定し結果を発表している。行政は基本的に地上1mの値を採用している。たとえば均一に汚染した場所では地上10cmと1mとではおよそ2倍、局所汚染の場合は100倍の線量率の違いになる。測定状況が分からないと多くの人が測定した結果を同じ土俵で比べることが出来ない。これも気になっている点だ。

 放射能・放射線を測定した結果を見て私たちが考えなければならないことは、測られていない多くのもの・場所について思いをめぐらせることである。

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