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<<   作成日時 : 2013/01/27 12:15   >>

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除染基準0.23μSv/h(マイクロシーベルト毎時)について
2013/1/27 河野益近

行政が除染を始める基準、除染を終わる基準として0.23μSv/h(マイクロシーベルト毎時)があります。この数値は環境省の資料「追加被ばく線量1ミリシーベルトの考え方」( http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18437&hou_id=14327 )の中に示されています。屋外にいるのは一日8時間である、建物の中にいる16時間は放射線が遮蔽されるので被曝が低減される、などが考慮された計算結果が示されています。被曝が低減される割合は原子力安全委員会の資料「原子力施設等の防災対策について(最終改正:平成22年8月)」の付属資料「屋内退避等の有効性について」(p.93〜95)の値が使われています。この付属資料には屋内退避とはどういうことかが書いてあります。少し本題と離れますが興味深い記述なので以下に記しておきます。屋内退避とは短時間の対応策であることがよくわかります(今回の事故では、長い間屋内退避の指示が出されていました)。混乱の発生を考慮するという行政目線も見られます。
(「大気中を拡散してきた放射性物質からの被ばくを低減するためには、放射性物質から遠ざかることが最も効果的である。しかしながら、混乱の発生のおそれ等を考慮すれば、被ばくを低減するための簡便な防護対策としての屋内退避が有効であると考えられる。屋内退避措置は、周辺住民が屋内に入り、建物の気密性を高め、口及び鼻をタオル等で保護することをいう。」)

 さて本題の除染基準ですが、問題点の第一は大気を浮遊する放射性物質が年間1mSv(ミリシーベルト)の一般公衆に対する許容限度にどの程度寄与するのかが検討されていません。大気中に含まれる放射性物質に対する考慮は屋外だけではなく、気密性の低い建物では屋外と同じようなレベルになること考慮しなければいけません(上記原子力安全委員会の資料を見ればそうなることは十分に考えられます)。二番目は、大気中に含まれる放射性物質が建物内に入ってくることの結果として屋内が汚染し、屋内にいる16時間の被曝線量が増える可能性も考慮しなければいけません。
 最大の外部被曝(屋内外が同じ条件にある場合の外部被曝)を考慮した場合、年間1mSvの追加の外部被曝線量を検出器が検出可能な線量率に直すと次のようになります。
  大地からの外部被曝(0.38mSv)+ 追加の外部被曝(1mSv)= 1.38mSv
1.38mSv/365日/24時間 = 0.16μSv/h
 (*宇宙線からの年間の外部被曝線量0.29mSvは環境省が標準としているNaIの線量計では測定できないので、測定器を使った線量率の計算からはずしてあります(環境省の資料参照)。)
 この0.16μSv/hという評価値には、食べ物や呼吸を通して放射性物質を体内に取り込むことによって生ずる内部被曝の影響は考慮されていません。内部被曝の量を考慮すれば、追加の被曝線量である年間1mSvからこの内部被曝の分を引く必要があります。
この0.16μSv/hは屋内外を同じ汚染レベルであるとしている点で過小評価(もう少し屋外の線量率が高くても年間1mSvにはならないという意味)にはなっていますが、内部被曝を考慮していない点では過大評価(この線量率より低くないと年間1mSvを超えるかもしれないという意味)となっています。
 環境省が示した除染基準0.23μSv/hは住民の外部被曝線量が少なくなる条件を持ち込んでいるため、それらの条件に合わない人たちは年間の追加の被曝線量が1mSvを超えてしまいます。国が基準を決める際には、住民の被曝線量の平均値が年間1mSvを超えないようなものではなく、誰もが1mSvを超えない基準にする必要があると思います。

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