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zoom RSS (1990)特別な注意を要する地域(その1)

<<   作成日時 : 2012/06/13 06:54   >>

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http://kohno.at.webry.info/201206/article_18.html

特別な注意を要する地域


特別な注意を要する地域 1)

特別な注意を要する地域 2)

重大なウソ
http://kohno.at.webry.info/201206/article_15.html


イワンとミーシャの会 訳編


画像


(1990年5月)
006
(会のシンボルはスタジオ・クレイの水戸さんのデザイン)

----- 表紙 -----

001「チェルノブイリ原発事故から1000日」
http://kohno.at.webry.info/201202/article_9.html (その1)
http://kohno.at.webry.info/201202/article_10.html (その2)
002「チェルノブイリ/その過去と今後の展望」
http://kohno.at.webry.info/201202/article_13.html
003「チェルノブイリ・ノート」より
http://kohno.at.webry.info/201202/article_34.html (その1)
http://kohno.at.webry.info/201202/article_35.html (その2)
004「チェルノブイリのこだま」
http://kohno.at.webry.info/201202/article_42.html
005「チェルノブイリの後遺症は続く」
http://kohno.at.webry.info/201205/article_1.html (その1)
http://kohno.at.webry.info/201205/article_2.html (その2)
006「特別な注意を要する地域」
http://kohno.at.webry.info/201206/article_14.html (その1)
http://kohno.at.webry.info/201206/article_15.html (その2)
007「放射能ゾーンの子供たち」
http://kohno.at.webry.info/201209/article_2.html


(まえがき)

 言葉よりも、新聞2ページにわたり2度に分けてソビエツカヤ・ベロルシア紙に掲載された白ロシアの汚染地図が現地の放射能汚染の厳しさを物語っている。この地図は、来日した白ロシア科学アカデミーのウラジミール・ミハイロビッチ・コレシコ(Владимир Михайлович колешко)氏によれば、白ロシア共和国の科学アカデミーがデータを再検討して作成したものであるという。白ロシア政府の代表として来日したコレシコ氏は、汚染に関するデータを隠そうとするソ連政府の対応をかなり厳しく非難していた。しかし、汚染に対して沈黙を守った3年間に、白ロシア政府に対する人々の信頼を失ったことも語っていた(1990年5月16日,OSAKA)。

 秘密主義に対する怒りが「重大なウソ」にでている。
 白ロシアの汚染地図が新聞に発表されてから、後を追うように1990年4月17日付プラウダがイズラエリ(国家気象委員会議長)の論文を掲載した。昨年と同じパターンである。その論文の中に、次頁に示すようなセシウム137に汚染された土地の面積が掲載されている。1990年3月7日付ソビエツカヤ・ベロルシア紙に掲載された面積と少し異なっている。ソ連政府の公式見解であるが、少なくとも最低これだけの面積は放射能に汚染されているのである。最低でこれだけ!!!


住民が移住させられた地域の面積(プラウダの数値をもとに計算)
共和国名    1〜5   5〜15   15〜40    40 Ci/ku【148万Bq/u】以上
白ロシア ― 330 570 990 ku
ウクライナ ― 1,420 470 440 ku
ロシア ― 0 0 0 ku
合計 ― 1,750 1.040 1,430 ku

ロシア共和国は移住した住民が一人もいないのだろうか、それともたまたまの住んでいる地域は汚染のレベルが低かったのだろうか?

----- i -----

セシウム137によって汚染された土地の面積

1990年3月7日付 ソビエツカヤ・ベロルシア紙
共和国名    1〜5   5〜15   15〜40   40Ci/ku【148万Bq/u】以上
白ロシア    22,701  10,258   4,603   2,480 ku

1990年4月17日付 プラウダ紙
(住民が移住させられた地域を含む面積)
共和国名    1〜5   5〜15   15〜40   40Ci/ku【148万Bq/u】以上
白ロシア    ―    10,160   4,210   2,150 ku
ウクライナ   ―    1,960    820     640 ku
ロシア     ―    5,760   2,060    310 ku
合計      ―    17,880   7,090   3,160 ku
(住民が移住させられた地域を除く面積)
共和国名    1〜5   5〜15   15〜40   40Ci/ku【148万Bq/u】以上
白ロシア    ―    9,830   3,640   1,160 ku
ウクライナ   ―     540   350    200 ku
ロシア     ―    5,760   2,060    310 ku
合計      ―    16,130*  6,050   1,670 ku

1989年10月15日付 モスクワ・ニュース紙
共和国名  放射能に汚染された土地の面積
白ロシア       7,000 ku **
ウクライナ      1,500 ku **
ロシア        1,000 ku ***

(注) *  原文では17,130 kuとなっている。
    ** 白ロシア、ウクライナの値から汚染密度が15Ci/ku【555,000Bq/u】以上の地域。
    ***昨年までソ連が汚染状況を低くして発表していたものであろう。

----- ii -----

特別な注意を要する地域

項目

特別な注意を要する地域 ... 1)  ・・・・・・・・・・・・ 1
   白ロシア共和国内のセシウム137による汚染地図 ・・・ 4
特別な注意を要する地域 ... 2)  ・・・・・・・・・・・・ 6
   プルトニウム239+240 による汚染地図 ・・・・・・・ 9
   ストロンチウム90 による汚染地図 ・・・・・・・・・ 10
   白ロシア共和国内のストロンチウム90による汚染地図・ 11
重大なウソ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

----- iii-----

特別な注意を要する地域・・・1)
白ロシア共和国内における放射能の状況

【白ロシア気象委員会はベルタ(БЕЛТА:通信社名)に1989年12月現在での正確な共和国内でのセシウム137の汚染地図を提供した.】

 航空機による放射線測定で得られたデータ、居住地区と農地・森林などでの詳細な調査を総合して共和国内のセシウム137による汚染地図が作成された。
 白ロシア共和国内での調査活動は白ロシア気象委員会(Белгидромет)、ソ連国家気象委員会(Госкомгидромет СССР)付属研究所、白ロシア国家農工委員会(Госагропром БССР)、地質管理局(Управление гэологии)、白ロシア科学アカデミー付属技術研究所(инститУтами АН БССР по метод икам)、各官庁が合同して作った放射線管理委員会によっておこなわれた。1986年〜1990年の期間に5,000以上の居住地区が調査され、そこから得られた50,000以上の試料と農地・森林などから得られた52,000以上の土壌試料が分析された。公表された放射性核種による汚染地域は非常にむらがある。しかし、南(ゴメリ州南部)と北(ゴメリ(Гомель)州北部とモギリョフ(Могилёв)州南部)にある2つの主要な斑点を見ることができる。
 最も汚染した地域はゴメリ州の南部である。この特にガンマ線量レベルの高い地域には、事故後の早い時期に短寿命のヨウ素131と他の放射性核種、さらにストロンチウム90やプルトニウム239,240が降下した。ブラーギン(Брагин)地区とナローブリャ(Наровля)地区は特に汚染がひどかった。1986年に107の居住地区の住民が移住させられた。

----- p.1 -----

 南にある斑点の東側の土地の放射性核種による汚染密度は、距離とともに急激に低下しており、また30キロメートル・ゾーンの境界上で1平方キロメートルあたり5キュリー【185,000Bq/u】を越えてはいない。南にある斑点の西側の地方の放射能汚染は、距離とともに非常にゆっくりとではあるが低くなっている。ゴメリ州のエリスク(Ельск)地区とリェリチツク(Лельчицк)地区でセシウム137の汚染密度が1平方キロメートル当り17キュリー【629,000Bq/u】の地域が発見された。
 南にある斑点の北側の部分と北にある斑点は雨で放射性物質が降下することによって形成された。最も強く汚染した北にある斑点に含まれる地域はゴメリ州のドブルーシ(Добруш)地区、ベトコフ(Ветков)地区、チェチェルスク(Чечерск)地区、コルミャンスク(Кормянск)地区、ブダ・コシェレフ(Вуда-Кошелев)地区、それにモギリョフ州のコストユーコビッチ(Костюкович)地区、チェリコフ(Чериков)地区、クラスノポーリ(Краснополь)地区、スラボゴロド(Славогод)の地区、クリモビッチ(Климович)地区、ブイホフ(Быхов)地区である。
 セシウム137による土壌汚染レベルの低い斑点のほとんどはブレスト(Брест)州、ミンスク州、グロドノ(Гродно)州で発見された。ただ、ビテブスク(Витебск)州だけは1平方キロメートル当り1キュリー【37,000Bq/u】またはそれ以上のセシウム137による土地の汚染が発見されなかった。
 ブレストスク(Врестск)州のルニネッツ(Лунинец)地区、ピンスク(Пинск)地区、ストーリン(Столин)地区でのセシウム137による土地の汚染密度は1平方キロメートル当り5〜15キュリー【185,000〜555,000Bq/u】であり、ミンスク州のボロジン(Воложин)地区とソリゴルスク(Солигорск)地区も同様な値である。
----- p.2 -----


白ロシア共和国内でセシウム137に汚染された土地の面積
(単位:平方キロメートル)
1〜5Ci/ku    5〜15Ci/ku  15〜40Ci/ku  40Ci/ku以上
【37,000〜    【185,000〜  【555,000〜   【1,480,000Bq/u以上】
 185,000Bq/u】  555,000Bq/u】 1,480,000Bq/u】
 22,701     10,258     4,603      2,480


 主要な放射性核種であるセシウム137は放射性核種全体の90パーセントを占めている。相対的には少ないけれど、短寿命の放射性核種セシウム134、ルテニウム106、 セリウム144が存在する。
 セシウム137の土地汚染密度が1平方キロメートル当り1キュリー【37,000Bq/u】の地帯に150万人以上の人々が住む約1,500の居住地区がある。
 後日、ストロンチウム90とプルトニウム239、240による土地汚染密度に関するデータが追加して公表される。

В.Н.ヤスケレピッチ(В.Н.Яскелевич)
放射線環境管理局長

1989年12月現在における共和国内のより正確なセシウム137による汚染地図は、2〜3頁(この冊子では4頁)に掲載してある。

【1990年3月7日付 ソピエツカヤ・ベロルシア紙】

----- p.3 -----

画像


----- p.4-----

画像


----- p.5 -----

特別な注意を要する地域・・・2)
白ロシア気象委員会のコメント

 ストロンチウム90による汚染地域を示す地図は、居住地区や農地・森林などで採取した土壌の放射化学分析の結果を元に構成されている。分析は白ロシア気象委員会付属研究所、州立農芸化学研究所、B.I.リェニーナBGU研究所(БГУ им. В.И.Ленина)、MIIPa(МИИПа)(訳注)、白ロシア科学アカデミー付属研究所、ソ連国家気象委員会でおこなわれた。
 合計して約8,000のサンプルが分析され、そのうち約6,000が農地や森林から得られたサンプルである。
 共和国内のストロンチウム90による汚染は非常にむらがある。放射能の多くはゴメリ州の南(ホイニキ地区、ブラーギン地区、ナローブリャ地区)に落下した。ストロンチウム90の汚染密度が1平方キロメートル当り3キュリー【111,000Bq/u】またはそれ以上の場所は、人々が移住させられた地域内に存在している。同じような密度の局所的な小さな斑点がホイニキ地区のスラボジャイカ(Слабожаика)、グレチヒノ(Гречихино)、ドバリーシェ(Дворище)、ルドノエ(Рудное)、ストレリチェバ(Стреличево)の各村で見つかる。
 ストロンチウム90の汚染が1平方キロメートル当り2キュリー【74,000Bq/u】の地域は、厳

---------------------------------------------------------------------
 (訳注)原文ではНИИПаであるが、来日された白ロシア科学アカデミーのコレシコ氏によればミンスクにある研究所МИИПаの間違いであるとのことあった。

----- p.6 -----

重監視地域となっているセシウム137による土壌汚染密度が1平方キロメートル当り15キュリー【555,000Bq/u】またはそれ以上の地域と一致している(但し、ホイニキ地区の局所的な斑点を除いて)。
 ゴメリ州の北にあるドブルーシ地区(デミヤンキ(Демьянки)村、ムリノク(Млынок)村)、ベトコフ地区(ポプスエブカ(Попсуевка)村、イリノブカ(Ириновка)村、ポドカメニエ(Подкаменье)村)それに、チェチェリスク地区(近くにシェポトビッチ(Шепотовичи)村がある)にストロンチウム90の汚染レベルが1平方キロメートル当り2〜3キュリー【74,000〜111,000Bq/u】の局所的な斑点が見られ、その範囲はセシウム137の土地汚染レベルが1平方キロメートル当り40キュリー【148万Bq/u】をまたはそれ以上の斑点と一致する。
 モギリョフ州内でのストロンチウム90による土地汚染密度は1平方キロメートル当り2.0キュリー【74,000Bq/u】を超えてはいない。各地での最大値はコストユーコピッチ(Костюкович)地区のウグリ(Углы)村(1.47)、クラスノポーリ地区のブイソキー・ポロク(Высокий Борок)村(1.32)、チェリコフ地区のチュジャニ(Чудяны)村(1.32)であった。
 ミンスク州、ブレストスク州、ビデブスク州ではストロンチウム90による土地汚染のレベルが1平方キロメートル当り1キュリー【37,000Bq/u】を超える場所は発見されなかった。
 プルトニウム239+240による土地汚染は《南にある》斑点によって特徴づけられており、しかも1平方キロメートル当り0.1キュリー【3,700Bq/u】の境界線は30キロメートル・ゾーンの内部に描かれている。しかし、ホイニキ、ナローブリャ、ブラーギンの各地区では、1平方キロメートル当り約0.1キュリー【3,700Bq/u】のレベルに相当するいくつかのサンプルが発見されている。
 モギリョフ州におけるプルトニウム239+240による土地汚染の最大値は1平方キロメートル当り0.05キュリー【1,850Bq/u】となっている。

----- p.7 -----

 ブレストスク、ミンスク、グロードニェンスク(Гроднск)、ビデブスクの各州のプルトニウムによる土地汚染は1平方キロメートル当り0.0004〜0.003キュリー【14.8〜111Bq/u】である。


白ロシア気象委員会 放射線環境監視局長
V.ヤスケレビッチ(В.Яскелевич)


【1990年4月20日付 ソビエツカヤ・ベロルシア紙】

----- p.8 -----

画像


----- p.9 -----

画像


---- p.10-----

画像


----- p.11 -----

特別な注意を要する地域(その2)
http://kohno.at.webry.info/201206/article_15.html

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